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不妊治療は令和4年から保険適用になりました。保険適用とは言え、かぜや怪我の通院とは桁違いにお金がかかります。
クリニックに行くとざっと1回の体外受精で30万くらいかな〜といったところですが、現状の日本の制度の中でどれくらい費用がかかるのか、私の実体験に基づいた、不妊検査〜体外受精(2回目終了まで)のリアルな数字をまとめてみました。
不妊治療は通院回数、治療方法がクリニックや個々により大きく異なります。あくまで数ある中の一例と参考になれば幸いです。
不妊治療そのものの費用
不妊検査
男性:(精液検査、感染症検査)
女性:(超音波検査、内分泌検査、感染症検査等)
合計 40,000円
私は不妊検査前から他の婦人科で検査していたデータもあったため、不妊検査としては実施していないものがあります。
不妊検査パックなどを実施してるクリニックもあるので、一通り必要な検査が含まれで男性2万円程度、女性2万円程度で検査を受けることができます。
不妊検査の治療についてはこちら
ステップ1 タイミング法
妊娠しやすい排卵日を特定するため、卵胞や子宮内膜の厚みを毎回超音波検査で確認するため、排卵誘発剤という薬を処方してもらうための通院が主となります。
排卵のタイミングを特定しにくい方(もともと生理不順、薬の効きかたが他の人とはペースが異なる場合など)は通院回数が多くなります。
私の場合、不妊検査での結果が全体的に悪く、タイミングでは望めないような状態だったため、数回挑戦し、すぐに次に進むことにしました。
1回の生理周期=1周期とカウントします。
3周期タイミング法の合計:20,470円
通院回数:10回
期間:5ヶ月
(私のケースでは思ったようにホルモンが分泌されずに1ヶ月見送りになったりと思うように治療が進みまず、時間かかっています。
ステップ2 人工授精
実施なし:医師に相談したところ、私の場合は主人の結果が良かったので、原因は私にあり、人工授精ではあまり意味がないかもと言われたので、スキップして体外受精へとステップアップしました。
ステップ3 体外受精
現状完了している2回目の体外受精まで記載します。
金額 | 通院回数 | |
1回目 (採卵1回、移植1回) | 190,323円 | 16回 |
2回目 (採卵1回、移植1回) | 209,510円 | 14回 |
体外受精をやろうと決め、転院してから2回目まで終了に要した期間:約10ヶ月
1回の採卵で移植できる卵まで育ったもの(胚盤胞)はそれぞれ1個のみ(うまくいけば1回の採卵で複数個胚盤胞が育ち、数回の移植ができます)
不妊治療で発覚した他の症状の検査・治療費
甲状腺機能低下症
期間 | 金額 | 通院回数 |
不妊検査〜体外受精2回目終了まで(約1年半) | 45,770円 | 10回 |
骨粗しょう症
甲状腺機能低下症のためか、骨密度が低下しており、こちらも念のために検査をと言われました。
案の定、骨密度は70歳レベル…ただ、甲状腺機能低下症のため、こちらの治療を続ければ回復するであろう…とのことで通院も服薬もなし!となりました。
血栓症
体外受精を始めてから生理が自然にこなくなってしまい、リセット周期の時はプラノバール(中容量ピル)を服用していました。
副作用として血栓ができやすくなるのですが、まんまと引き当て、ある日突然左足のふくらはぎに激痛が走り歩けなくなりました…
血管外科を受診し検査したところ、血栓までができていないがなりかけている部分があるので、要注意。水をたくさん飲んで、着圧ソックスなど履いて気を付けるように…と
通院2回(検査、結果のための受診) | 5,030円 |
不妊治療クリニックからの紹介状 | 3,300円 |
高額療養費医療制度の適用
保険診療の範囲内で毎月一定の限度額を超えるとその分、返ってくるという素晴らしい制度です。私の場合、約9万くらいでした。
さらに私の加入している健康保険では「付加給付」というものがあり、1か月のうちに同じ病院で25000円以上となった場合、それ以上の支払い金額は返ってくるという制度がありました。
<返ってきたお金>
2024年1月~12月の1年間 (採卵2回、移植2回) | 200,650円 |
ちょっと惜しいなと思うところが、月をまたぐと合算されないということ…
採卵はなぜか採卵日と2週間後(受精後)の2回で請求がきます…それが月をまたいでしまうとぎりぎり限度額までいかずに…といったことがよくありました。
不妊治療クリニック以外の病院を時期を選べるものは限度額超えそうな月を選んでいったり、わずかに微調整していました。
<制度を使用する方法>
以下の方法で提示をしておくと窓口での負担が限度額までとなります。
ただ、一度支払ったとしても健康保険組合が計算してくれ、後日返ってきます。
①マイナーバーカードを保険証として病院に提示
②限度額認定証を提示
健康保険組合に申請して送ってもらうもの
申請すればもらえるお金
不妊検査助成金
自治体により検査のための助成金があります
検査では保険がきかないため数万円…となると壁が高くなってしましますすが、
私たちの場合は全額助成金でカバーされました!
検査で支払った金額(夫婦2人) | 約4万円 |
助成金で返ってきた金額(上限5万) | 約4万円(全額) |
先進医療助成金
自治体によりますが、私の自治体では保険適用された特定不妊治療と併用して実施した先進医療にかかる費用の一部を助成する制度があります。
不妊治療の先進医療はいくつかありますが、私は採卵時の顕微授精が適用対象となりました。
採卵2回(顕微授精オプション)にかかった金額 | 30,000円×2回=60,000円 |
助成金で返ってきた金額 | 21,000×2回=42,000円 |
申請のための診断書作成費 | 3,300円×2回=6,600円 |
実質 採卵2回(顕微授精オプション)にかかった金額 | 24,600円 |
医療保険
まとめ中…
まとめ
2024年1月~12月の総額(タイミング法1~2回、採卵2回、移植2回)
この1年は体外受精がテンポよく進められず、ゆっくりペース…
保険に本当に助けられました!
支払った医療費(不妊クリニック+そのほか付随する医療機関) | 528,423円 |
返ってきた金額(高度療養費医療制度、医療保険等) | 475,650円 |
そのほかに高額サプリメントとか、普通の風邪で受診とかあるんですけどね…(笑)でも思ったよりまとめてみると体外受精のハードル下がりませんか??
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